Extrusion.html
1 初診時(95年4月)左下第2小臼歯の隣接面のむし歯
を放置してあったため近心の歯根が深くまで軟化
象牙質となり、除去すると歯肉縁下5ミリまでな
くなってしまう症例で、根管治療後のようすです。
レントゲンのAとBを参照してください。
2 根管内にクラスプ線で作ったフックを即重レジンで
固定し、4、6部の咬合面に渡したワイヤーにElastic
Threadで結んで牽引します。
レントゲンのBを参照してください。
3 約3ヵ月後、歯根の上方牽引終了時です。
約4ミリ上方に移動しました。
レントゲンのCを参照してください。
4 フック除去後、電気メスにて歯肉の切除とメタル
コアーの形成、印象をしました。
5 出来上がったメタルコアーの試適です。
この時には歯肉はこのようにきれいに治っています。
通法どおり形成と印象を行いました。
6 最終補綴物のセラミッククラウンを装着した状態です。
場合によっては抜歯してしまうような症例でもこのように
救えることもあります。
レントゲン写真(6は私の治療ではありません)