ビーバーの頭蓋骨についての考察 

三菱エアコンのキャラクター、歯科医院の看板などで見かけるビーバー(Beaver)
なんとも愛らしいキャラクターですね。
先日、このビーバーの頭蓋骨を手に入れることができました。
そしてある発見をしました!

それは「このビーバーは反対咬合である」ということです

後日、先輩の獣医に尋ねたところ、飼育している動物は、近親交配などが多く
本来ならば野生では生きていけない反対咬合でも飼育下で成長する。
すなわち、本来は反対咬合ではないことが判明した。

これはなつかしい、といっても今でも使われている。三菱のビーバーエアコンのキャラクター 他にもいろんなビーバーキャラクターがあります。
しかしながら、みんな「上の前歯が出ている」のです。
野生のビーバー
でも歯はよく見えません
強力な歯は硬い樹木もバリバリかじってしまいます
それではビーバーの骨格を見て見ましょう
正面
側面
オレンジ色の前歯、色を塗ったわけではありません。下顎の方が大きい 下顎前突だ! 犬歯や小臼歯に相当するものはない

上面
隅田川を上がっていきます。左岸は築地、正面に勝鬨橋
下面
頬骨弓は大きい。この中を側頭筋が通る この下顎骨の太さを見よ!
上顎骨咬合面 下顎骨咬合面
大臼歯4本ずつ、咬合面は草食動物の特徴を呈する 臼歯群は内側に傾斜、関節頭は比較的丸い

重ね合わせ
下顎前歯でこそげるように木を削るのだろうか? 骨格と重ねるとこんな感じだろうか?
昔、こんな番組TVでやってましたね。おっと年が分かるかな?
ビーバーは“前歯が出ている”というイメージがありましたが
実際は“下の前歯が出ている”ということでしょうかね?
どなたか詳しい方、ご教示いただければと思います